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リハビリテーション科の概要

基本理念

笑顔」「連携」「安全

常に笑顔を絶やさず、多職種連携を強化し、安心して受けてもらい、患者様の早期の社会復帰に向けて質の高いリハビリテーションを提供していきます。

施設基準

運動器リハⅠ、呼吸器リハⅠ、脳血管リハⅡ

特徴

当院リハビリテーション科は二階に位置し、国際通りに面した南向きで、南壁約三分の一が全面ガラス張りで明るく開放的な環境です。設置したリハビリ機器・設備は多岐にわたり、ほとんど新規に導入しました。これらの機器・設備をフルに活用し一人ひとりの患者様の症状にあわせ、一日も早い社会復帰を目指して個別訓練を実施しています。
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各療法紹介

〇理学療法
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主に脳血管障害後遺症の方や、整形外科の骨折等の方、COPDなどの呼吸器疾患の方々を対象とし、早期活動・起居移動動作、立位・歩行の獲得を目指し、各種物理療法や運動療法を提供します。病棟と連携を強化し、早期在宅復帰を目指してより密度の高い、一人一人のリハビリプログラムを組み、社会復帰をお手伝いします。

〇作業療法
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各種疾患により食事・更衣・入浴・排泄・整容・家事動作などの日常生活が困難になった方に対し、作業活動を通して患者様の状態や生活環境に合わせて訓練や指導を行います。早期退院へ向け、自立した在宅生活の援助を行っていきます。

〇言語聴覚療法
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脳卒中や頭部外傷などが原因で言語障害(失語症、構音障害など)注意障害、記憶障害、社会的行動障害等の高次脳機能障害を持った患者様に対して、言語機能の改善を促進する訓練や高次脳機能の改善を図る訓練、残存機能の活用を促進する訓練を行います。また、当院STは「摂食嚥下」をテーマに、病気が原因で食事が困難になった方々の経口摂取をサポートしており、看護師や管理栄養士とともに連携して口から食べるということを目指しています。

主な設備・機器のご紹介

玄関

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社会参加の第一歩は玄関です。リハビリ科内に一般家庭をイメージした玄関を設置しました。退院に向けて、実際に上がり框の昇り降りや靴の着脱の練習を行います。

浴室

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一般的なユニットバスを設置しました。退院に向けて、実際にお風呂の練習をします。一般的な家庭では、バリアフリー環境が徹底していない場合も想定して、脱衣場と洗い場には意識的に段差を設けたのが特徴です。

パワリハ

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マシントレーニングを軽負荷で行い、全身各部の使っていない筋を動かします。動かなくなった筋肉(不活動筋)を再び活動筋へと戻し、 徐々に無理なく動かせるようにていきます。
※いわゆる筋トレとは全く違います。

免荷歩行器ポポ

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下肢にかかる体重の負荷を軽減する「免荷機能」により、自然な歩行練習が可能です。専用ハーネスを装着していることで、膝折れ時の転倒防止にもなり安全な歩行練習ができ、骨折による術後など免荷制限がある患者様や、バランス能力に問題がある脳卒中の患者様の早期歩行練習に欠かせない機器です。

アクティーモN R

アクティーモ

「車椅子を使わないリハビリテーション・生活」に欠かせない機器です。
安全に立位姿勢を保て、早期からの立位・移動ができます。早期からの立位トレーニングは、早期覚醒・廃用性筋萎縮の予防・体幹筋力の維持・呼吸、循環器系の退行予防・ADLの維持が期待できます。

BASYS

BABYS

ヒトの立位時の「重心動揺」をフィードバックし、それを「しっかり立てる」ように、その場で「反射」を引き出し、立位時の姿勢を調整します。「パーキンソン病」「神経難病」「脳血管障害」」「老化により立つのが困難な方」等の患者様の歩行練習に使用しています。

スリングセラピー(MObira)

スイングセラピー

重力下で、関節の周囲筋が緊張することでスムーズな関節運動を行うことは困難です。スリングで吊るすこと各部位の自重を免荷し、スムーズな関節運動を呼び起こします。
重力を感じながらの関節運動は、周囲筋が緊張することでスムーズな関節運動を行うことは困難です。
モビラではスリングで吊るすことで、各部位の自重を免荷しスムーズな関節運動を呼び起こし、痛みの軽減や関節可動域の改善に効果を発揮します。
当院では変形性脊椎症、変形性膝関節症、交通外傷による外傷性頸椎捻挫、ストレートネックなどの疾患による痛みや凝りなどの各種症状のある患者様に使用していただいております。

低周波治療器ソリウス

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安静臥床や身体非活動等による筋力低下に対し、少ない電流で大きな筋収縮を得られる電気刺激装置です。長時間の通電による治療が可能で、身体への負荷が少なく、ベッド安静時から筋力強化訓練が可能で、廃用症候群予防を支援します。

※ちなみに、1日臥床していると約3%の筋力低下があるといわれています。

アクアタイザー

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「水圧刺激」による、ウォーターベットタイプの全身治療システムです。独特の「水圧刺激」によって、 ストレス解消、 血液循環の向上、リハビリテーションの応用、筋肉疲労物質の除去、心と体のリラクゼーション、末梢の血行促進を目指しています。

フィジオパック

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一般的に使用されているホットパックに比べ、岩盤浴で用いられるような鉱石が細かく砕かれて入っているため、遠赤外線効果で体の芯まで温まり、リラックスしながら患部の治療効果を促進することができます。疲労回復、血行の改善、循環促進、疼痛の緩和、基礎代謝のアップ、自己免疫力アップ、自律神経の乱れの改善、脱臼、骨折、捻挫、打撲、挫傷後の拘縮の予防等に使用しています。

主な業務について

〇病棟担当制
理念にある「連携」を強化するため、病棟担当制にしており、担当者ごとに毎日各病棟の朝礼、およびモーニングカンファランスに参加します。患者様の状況に応じて病棟内リハの実施など、常に病棟スタッフの一員として協働し患者様の笑顔のため、のびのびとしたリハビリの提供に努めます。

〇TBM(ツール・ボックス・ミーティング)の実践
患者様が「安全」・安心してリハビリができるよう、病棟朝礼終了後、リハビリ科内で一堂に集まり、得られた情報をもとにTBMを実施し、リスク管理を徹底していきます。TBMを通してスタッフのリスクに対する意識を高め、患者様の安全を確保することを目的としています。

※TBMとは、作業前に手順の確認や注意すべき点などの安全に関する短い話し合い(5分から10分くらい)を行なうことを言い、危険予知トレーニング(KYT)の一手法である。

〇職員の作業関連疾患対策への貢献
患者様の「笑顔」を引き出すためには、職員が笑顔でいることが重要です。新規導入したリハビリ機器やリハ技術を、職員に開放し、肩こりや腰痛などといった作業関連疾患の予防・改善を目指します。具体的には週一回程度、終業後に健康教室、年一回程度全職員対象のウォーキング大会等の企画運営を通して、健康維持やメンタルヘルス対策を実施していきます。このように職員の健康と笑顔を引き出すことによって、患者様、職員に優しい病院作りに貢献します。

〇チーム担当制を導入します
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)が常にチームを組みバディーとして行動します。PT、OTが担当の患者様について常に話し合いながらリハビリを実施することができ、質の向上に寄与し、移乗時などのリスク管理が行いやすく、インシデント・アクシデントを可能な限りなくし、患者様に優しく安全なリハビリの提供が可能になります。また先輩が後輩を教育するという観点からも有効です。

〇車椅子を使わないリハビリを推進します
一般的に、歩行訓練している患者様でも病棟とリハビリ室の往復などは車椅子を利用している場合がほとんどです。患者さんはできるだけ歩くことで、歩行体力の改善や耐久性が向上し、廃用症候群からの脱却に寄与するとともに早期の社会復帰が可能になります。また、歩けない患者様でも、新規導入したアクティーモNRを利用した立位移動を実施していきます。

〇食事の経口摂取を促進します
食事は患者様にとって大切な楽しみの1つです。口から摂取することで口腔機能・嚥下機能の維持改善を図ることができ、誤嚥性肺炎の予防や生活の質(QOL)を向上させることができます。当院ではSTが中心となり、嚥下造影検査を積極的に実施し多職種で連携して可能な限り口から食べることを前提とした取り組みを行っていきます。

〇積極的な公開講座、広報活動を通して地域に貢献します
国際通り病院の広報活動の一環として、市民公開講座の開催や動画配信等を活用して介護予防などに関する講座を開催していきます。

〇研究活動を実践します
常にリハビリ技術の向上に資する研究テーマを模索し、毎年各種学会に参加及び発表など積極的に行っていきます。研究活動を通してリハビリスタッフの自己研鑽、技術の向上およびモチベーション向上を図ります。

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