この度、2023年4月より病院長に就任いたしましたので、ご挨拶申し上げます。
皆様には、常日頃より、佐世保国際通り病院へのご理解とご支援を賜りますことに、心よりお礼申し上げます。当院は、2021年2月1日に開院し、今春で3年目を迎えることができました。
当法人名"心々和会"の名前が示すように、「人々の心が和む温かな医療・保健・福祉サービスを提供し、地域に貢献します」を基本理念とし、
1.人とのつながりを大切にし、地域医療・保健・福祉などとの連携に努めます。
2.患者様が安心・安全に療養できる、心のこもった環境づくりに努めます。
3.安全で質の高い医療を目指し、知識と技術の向上に努めます。
を基本方針に掲げ、職員一同奮闘しております。
当院の開院当初はちょうど新型コロナ流行の第3波の真最中でありましたので、外来でのコロナの検査やワクチン接種を開始させていただきました。新型コロナワクチン接種は当院の6階ホールを会場として開院1年目の12月末までに延べ8,600名、2022年は12月までに12,369名の方々に来院していただきました。外来や入院患者さん、さらには健康診断できていただいた方々以外に延べ数ながら開院以来、約3万人近くの市民の方々に当院を訪れていただいたことは、コロナ渦とはいえ職員一同医療従事者としてうれしい限りでした。
コロナ感染の第8波が終息に向かいつつありますので、当院のコロナワクチン接種終了し、接種会場として使用していました6階の多目的ホールにつきましては、地域の方々にも開放していろいろな行事になどに利用していただければ幸いと思っています。
当法人は、これまでは主に慢性期疾患の方を対象とした長期療養病床として急性期病院からの紹介受け入れ行っておりましたが、新病院おいては「地域包括ケア病棟」と呼ばれる在宅からの緊急入院も受け入れる病床の構築を目指してきました。職員の皆様のご尽力もあり、令和4年3月に3階病棟34床すべてを地域包括ケア病棟として運用開始し、病気が一時的に悪化された方の短期入院病床として在宅や施設からの緊急入院を積極的に受けいれられるようになりました(60床の療養病床は継続しています)。この病床に入院された方は、原則として60日以内に在宅(自宅・施設等)への退院を目指して医療を提供しております。
「在宅からの入院患者数」 開院当初1年間 平均4名/月
直近1年間 平均14名/月(約3倍)
「在宅からの緊急入院数」 開院当初1年間 平均4名/月
直近1年間 平均12名/月(約3倍)
「在宅復帰率」 60日以内に自宅や居住系施設に退院された方の割合 8割越え
これからも、住み慣れた地域で必要な時に適切な医療を受け、短期間で自宅に退院することができるこの回復期病床を積極的に活用し、佐世保地域の医療に貢献していきたい所存です。